ご挨拶
安倍首相は、このたびの新型コロナウィルスの感染拡大対策として、緊急事態宣言の範囲を全国までに拡大することや、国民一人当たり10万円(所得制限なし)を給付することを発表した。従って、金銭面において当面残っている課題としては、例えば休業に伴う補償をどうするかの問題があげられよう。
しかし、今回の安倍首相の一連の動きで考えることがある。今までの安倍首相の政策では、ほとんど「人」を見ずに「金」を見ていたことだ。経済政策という「金」を優先し、医療などの「人」という社会保障政策にずっと目を向けてこなかったことが、今回の感染拡大につながったと思う。
円安、株高をめざし、一部の大手の企業が潤う「金」という経済政策以外は、「人」を含めてすべて後まわし。今回の新型コロナウィルスによる医療崩壊による「人」への危険性などは、経済優先の政治の典型的なウミといえよう。今さら「人」に目を向けても、遅いかもしれないが、「人」の健康や命がかかっているのである。出来ることはすべてやらねば!!
「人」も「金」も大事である。しかし政治の目的は「人」であって、「金」はあくまでも手段であるべき、と今回の出来事から再認識させられた。政治では、目的と手段を間違えないこと、そして、それを前提とした早急なる危機管理が、大事だということを改めて肝に銘じておきたい。
令和2年4月18日